ラベル製作で失敗しないための全条件ガイド:印刷会社目線の基礎知識

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印刷会社が仕様設計のために把握したい8つのポイント
印刷会社が仕様設計のために把握したい8つのポイント

私たち印刷会社は、「お客さまが求めているラベルを製造する」ために細かな質問をさせて頂いております。特に、「ラベルが剥がれてしまった」「印刷が消えてしまった」というようなトラブルを防ぐため、使用環境や貼る対象物(ワーク)について深く掘り下げてヒアリングを行っています。本記事では、印刷会社目線で、お客さまへ確認している全8項目をご紹介いたします。ラベルの発注をお考えの方はもちろん、印刷会社の担当営業とのやりとりをスムーズに進めたい方にもおすすめの内容となっております。
「もっと気軽にラベルを選定したい」「まずは概算価格を知りたい」という方はこちらの記事をご覧ください。 

【印刷会社目線で詳しく解説】理想のラベルを形にする、8項目の確認事項


製作したいラベルについて

お客さまがラベルをどのような目的で使われるのか、ラベルでどのようなことを解決したいのかを把握することで、適切な用紙(材質)や糊、印刷方式をご提案いたします。

1.ラベルの使用目的

お客さまのラベルの使用目的を確認し、数ある選択肢の中から「どの用紙がベストか」「どんな機能が必要か」等の仕様の絞り込みを行います。


お客さまの回答から「最適な仕様」を設計する
・飲料などの缶ラベルとして使用したい
⇒冷蔵庫での保管や結露が想定されるため、「耐水性のあるフィルム素材」や「低温貼付適正がある糊」の選定を検討します。

・化粧品の箱に開封防止ラベルを貼りたい
⇒商品のイメージを崩さないタイプの素材選定や、どのような開封防止機能を必要としているのか等を確認します。

・グッズのコピー品対策として、偽造防止ラベルを使用したい
⇒「ホログラムの証紙」や「シリアルナンバー(可変情報)の印字」、剥がすと壊れる「脆質ラベル」など様々あるセキュリティ技術の中から最適なものを検討します。

・ラベルを使って、商品を売り場で目立たせたい
⇒アイキャッチ効果を高めるために、「蒸着フィルム」や「特殊基材」を使用するのか、「箔押し」などの加飾加工の有無を確認します。

・在庫管理を効率化したい
⇒お客さまの現場での使い方をヒアリングし、ラベルへの印字内容や方法、貼り付け対象物(ワーク)から読み取り機器も含め、在庫管理の効率化に最適な仕様を検討します。

・限られたスペースに多くの情報を表示したい
⇒取扱説明書やお役立ち情報など、どのような情報をどのくらい掲載したいのかにより、2層ラベルブックレットラベル等の検討を行います。

・既存のラベルを環境に配慮したラベルに変えたい
⇒「再生PETバイオマス由来の素材への変更」「廃棄時の分別がしやすい易はくり化」「ラベルの剥離紙をなくしたい」など、お客さまが目指す環境配慮の方向性に合わせて最適な仕様を選定します。
ラベルの貼り方

2.ラベルの使用環境

ラベルが「いつ、どこで、どのように使われるか」によって、材質や糊の強度の選択が変わります。ラベルの使用目的から、確認すべき必要な情報をピックアップし、お客さまへヒアリングを行います。細かい使用環境や使用方法を把握することで、お客さまの現場に適した仕様を設計いたします。
トラブルを防ぐための「事前確認項目」
温度
常温、-80℃の超低温冷凍庫で保管 など
湿度
常温、湿度80%の多湿環境で保管 など
使う場所
屋内/屋外
蛍光灯下かどうか
コンビニエンスストアで陳列 など
貼付期間
半年~1年  など
再粘着の可能性
(後から剥がす/貼り直しを行う)
有/無
その他
耐光性、耐摩性、臭気性、耐水性が必要
船にて輸送予定              など
ラベルの使用環境

一定期間が経った後に糊残りを少なくきれいに剥がしたり、剥がした後に別の場所に貼り直したいなど、その目的に適した粘着剤をご提案します。

3.ラベルのサイズ、数量、種類について

ラベルのサイズ(ヨコ巾 W × タテ送り L mm)、必要なラベルの数量や、デザインが複数種類がある場合の各内訳によって印刷機の選定と最適な面付け(製造コストを最小限に抑える配置設計)を行います。

※ラベラーを使用する場合、Lはコンベアの流れ方向のサイズとなります。
ラベルサイズについて

4.ラベルデザインや加飾加工について

 ラベルのデザインや表現したい世界観によって、「印刷方式」や「素材」、「加飾加工」の組み合わせが変わります。


お客さまの回答から「最適な仕様」を設計する
・コスト重視で一般的なカラー印刷にしたい
⇒ 4色(CMYK)での印刷方式をベースに、設計を行います。

・デザインや個別コードをバリアブル印刷(可変印刷)したい
⇒ 当社の最新デジタル印刷機を活用し、1枚ごとに異なる情報を印刷するための仕様設計を
 行います。

・コーポレートカラーやブランドの色を正確に再現したい
⇒ 4色(CMYK)以外の「特色(指定の色に調色したインキ)」の使用を検討します。

・高級感や、売り場でのアイキャッチ効果を出したい
⇒ 高級感を出す「箔押し加工」、光沢感を出す「ラミネート加工」、凹凸を出して目を引く「エンボス加工(エンボスルック微細エンボス)」、デザインの一部だけを光らせる「ホログラム転写」などの加飾加工を検討します。

・商品のコンセプト(和風、オーガニックなど)に合う雰囲気にしたい
和紙コットンなどの特殊な質感を持つ基材の選定を行います。
【ラベルの導入事例】
ラベルデザインについて

ラベルのイメージがまだ決まらない方は、他社の導入事例をご覧ください。

5.ラベル納品後の後加工について

納品後に「賞味期限の印字」など、お客さま側で行う「追加加工」の有無によって、加工に適した用紙選定やラベルの設計が変わります。


お客さまの回答から「最適な仕様」を設計する
・自社のプリンターで賞味期限やロットNo、バーコードを印字したい
⇒ 事前にプリンターの方式(熱転写/サーマル、インクジェット、レーザーなど)を共有いただき、「印字が乗らない」「視認性が悪い」「読み取り時のエラー」といった印字トラブルを未然に防ぐ用紙を選定します。

・自社工場でスリット加工を行う
⇒ お客さまの加工設備に合うように、ラベルの巻き方向やピッチ(ラベルの間隔)を把握し、次工程がスムーズに進むような設計を行います。
ラベル納品後の後加工について

事前にプリンターの方式を把握することで、印字トラブルを回避します。


ラベルを貼る対象物「ワーク」について

6.ワークについて

ラベルを貼る対象物(ワーク)の材質や形状によって、糊(粘着剤)の種類や、追従性の高い用紙の選択が変わります。貼った後に「剥がれる」「浮いてくる」といったトラブルを防ぐために、ワークの情報を事前に細かく把握します。
トラブルを防ぐための「事前確認項目」
材質
OPP、段ボール、ガラス など
貼付面の状態
鏡面(ツルツル)、エンボス面(デコボコ)  など
サイズ
(ヨコ巾W × 流れL × 高さH mm)
W280mm×L100mm×H45mm など
※ラベラーを使用する場合、Lはコンベアの流れ方向のサイズとなります。
形状
箱、缶、パウチ、瓶 など
どの部分に貼りたいか
箱の側面、缶の上部、パウチの表面、瓶の円周 など
ワークのタテ・ヨコ・高さの例
【ワークのサイズ例】
ヨコ巾(W)×流れ(L)×高さ(H)mm

ラベルの貼り付けについて

7.ラベルはどうやって貼るか

ラベルを対象物(ワーク)へ貼り付ける方法が「自動貼り(ラベラー)」か「手貼り」かによって、ロール仕上げかシート仕上げ、剥離紙の選定が変わります。それぞれの貼り方に合わせ、最適な仕様を設計いたします。
お客さまの回答から「最適な仕様」を設計する
・ロール仕上げ(自動貼り)の場合
ラベルの巻き
外巻き(表巻き)/内巻き
ラベルの出し方向
天(頭)出し/地(尻)出し/左出し/右出し
ラベルの最大径
Φ300mm  など
紙管サイズ
Φ76mm(3インチ)  など
台紙(剥離紙)巾
50mm  など
日産数量(1日あたりの生産数)
3,000個/1日  など
【ラベルの出し方向】
ラベルの出し方向
・シート仕上げ(手貼り)の場合
面付け
1シート10枚(2列5段)  など
カス上げ
有/無
【カス上げのイメージ】
カス上げしている様子
※ラベルとラベラーをセットでご相談の場合は、ラベラー選定・概算価格算出における確認事項をご確認いただけますとスムーズにご提案できます。

※当社ではアッセンブリ作業も承っておりますので、お気軽にご相談ください。

納品について

8.製造スケジュールと納品方法

ご希望の納期や納品方法、お届け先によって、製造スケジュールの調整を行います。
【印刷会社目線】:トラブルを防ぐための「事前確認項目」
希望納期
20○○年12月、未定  など
納品方法
一括/分納
納品場所
福島県福島市岡島字宮田  など
納入スケジュール

 その他にも「ラベルの耐久性や印字の欠けがないかテストしたい」「過去、ラベルがはがれてしまったことがある」など、お客さまが抱える懸念点や過去のトラブル事例を把握することで、最適な対策を仕様設計に組み込みます。少しでも不安な要素がある場合は、私たちにお気軽にご相談ください。


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